クテナス石 Ktenasite

クテナス石 Ktenasite 

ZnCu4(SO4)2(OH)6·6H2O;単斜晶系 

模式地: 

模式標本: 

鉱物名: 

原記載: 



大阪府箕面市 平尾旧坑 (Hirao mine, Minoh, Osaka Prefecture).バウチャー標本 (Ohnishi et al., 2002).FOV ~1.5 mm.

 微細な青緑色板状結晶の集合体.サーピエリ石 (天青色),水亜鉛土 (白色) を伴う.

 本鉱物のCuの席 (八面体席) には,Znがいくらか含まれていることが多い.



文献 

  1. 大西政之・小林祥一・草地 功 (2001) 大阪府箕面市温泉町産ktenasiteについて.日本鉱物学会年会要旨集,158.
  2. Ohnishi, M., Kobayashi, S. and Kusachi, I. (2002) Ktenasite from the Hirao mine at Minoo, Osaka, Japan. Journal of Mineralogical and Petrological Sciences, 97, 185-189. https://doi.org/10.2465/jmps.97.185


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.