赤銅鉱 Cuprite Cpr
Cu2O;等軸晶系
IMAステータス:"Grandfathered" (IMAが設立された1958年より前に発見された有効な種)
鉱物名:
模式地:
模式標本:
原記載:
- Haidinger, W. (1845) Zweite Klasse: Geogenide. XI. Ordnung. Erze. III. Kupfererz. Cuprit. Handbuch der bestimmenden Mineralogie. Bei Braumüller and Seidel (Wien), 546-555.
兵庫県川辺郡猪名川町 柿ノ木鉱山 (Kakinoki mine, Inagawa, Hyogo Prefecture).FOV ~6.5 mm.
柿ノ木鉱山の赤銅鉱は,日本鉱物誌 (和田, 1904) に 「・・・其主産地は羽後荒川及ひ摂津柿木鑛山にして両産共に緻密なる塊をなし其空隙中に於て結晶するものなり・・・摂津産は往々大塊を為し結晶中透明なるものあり,晶面はOにして大ならさるも空隙に於て之を見ること多し」 と記載されている古典的なものである.また,その第二版 (神保ほか, 1916) には 「摂津國柿ノ木鑛山の赤銅鑛は透明にしてoの結晶をなす,時に直徑三ミリに達す」 とある.
本標本は大塊ではないが,褐鉄鉱の空隙に3 mmに達する八面体結晶をなす.
兵庫県川辺郡猪名川町 柿ノ木鉱山 (Kakinoki mine, Inagawa, Hyogo Prefecture).FOV ~8.0 mm.
福岡市博多区立花寺 (Ryugeji, Hakata-ku, Fukuoka, Fukuoka Prefecture).FOV ~8 mm.
文献
- 和田維四郎 (1904) 日本鉱物誌, 東京築地活版製造所,p.102.
- 神保小虎ほか (1916) 日本鉱物誌 (第二版),p.119-120.
- Journal of Applied Crystallography, 33
(2000), 156
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