ビムス石　Vimsite

ビムス石　Vimsite　

CaB2O2(OH)4；単斜晶系　

模式地：　

模式標本：　

鉱物名：　

原記載：　


　ビムス石はCaO：B2O3：H2Oが1：1：1の化学組成をもつカルシウムホウ酸塩鉱物で，ウラル硼石の多形に相当する．1968年にロシアのNovofrolovskoyeホウ素・銅鉱床から記載され，同じくロシアのSolongoホウ素鉱床からも産出が知られていたが，2018年に布賀鉱山から世界第三の産地として報告された．


岡山県高梁市 布賀鉱山 (Fuka mine, Takahashi, Okayama Prefecture)．FOV ~7.3 mm．


 文献　

  1. 湯浅愛美・小林祥一・草地　功・岸　成具・田邊満雄 (2018) 岡山県高梁市布賀鉱山産vimsite．日本鉱物科学会年会講演要旨集，R1-P06．https://doi.org/10.14824/jakoka.2018.0_41
  2. Kobayashi, S., Yuasa, M., Tanabe, M., Kishi, S. and Kusachi, I. (2019) Vimsite from the Fuka mine, Okayama Prefecture, Japan. Journal of Mineralogical and Petrological Sciences, 114, 219-223. https://doi.org/10.2465/jmps.181121


Rare Mineral Research

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ，京都市在住，金属メーカー勤務． 鉱物を集めたり，調べたりしています． 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で，希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています． 古典的な鉱物標本にも関心があります．