石川石 Ishikawaite Ikw
U4+Fe2+Nb2O8;単斜晶系 (コルンブ石スーパーグループ > サマルスキー石グループ)
IMAステータス:"Questionable" (キャラクタリゼーションが十分ではなく,疑わしい可能性があるが有効な種)
鉱物名:産地にちなむ.原記載には神保小虎 (東京帝国大学) の提案であることが明記されている.
模式地:福島県石川郡石川町外牧観音山・大橋川
模式標本:
原記載:柴田雄次,木村健二郎
- 柴田雄次,木村健二郎 (1922) 磐城石川産一新鑛物 (石川石 研究補遺.日本化學會誌,43,648-649.https://doi.org/10.1246/nikkashi1921.43.648 (IMA第一文献)
備考:IMA-CNMNCによる理想式は,(U,Fe,Y)NbO4である.
福島県石川郡石川町塩沢 (Shiozawa, Ishikawa, Fukushima Prefecture).FOV ~38 mm.
福島県石川郡石川町塩沢 (Shiozawa, Ishikawa, Fukushima Prefecture).FOV ~25 mm.
四角板状結晶の集合体をなす.断面は黒色で貝殻状断口を示し,表面は褐色の分解物に被われる.
文献
- 柴田雄次,木村健二郎 (1922) 東洋産含稀元素鑛石の化學的研究(其四) 磐城石川産サマルスキー石及び一新鑛物に就て (豫報).日本化學會誌,43,301-312.https://doi.org/10.1246/nikkashi1921.43.301
- 木村健二郎 (1922) 磐城石川産新鑛物 (石川石) に就て.地質学雑誌,29,316-320. https://doi.org/10.5575/geosoc.29.316
- Hanson, S.L., Simmons, W.B., Falster, A.U., Foord E.E. & Litche F.E. (1999) Proposed Nomenclature for Samarskite Group Minerals: New Data on Ishikawaite and Calciosamarskite. Mineralogical Magazine, 63, 27-36 (IMA第二文献).
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