【日本産新鉱物】 武田石 Takedaite

武田石 Takedaite IMA1993-049 Tkd 

Ca3B2O6;三方晶系 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

模式地:岡山県高梁市 布賀鉱山 

模式標本:国立科学博物館 

鉱物名:東京大学名誉教授 (元理学部教授) である鉱物学者の武田 弘博士 (1934-2023) にちなむ (鉱物学への貢献). 

原記載:草地 功 (岡山大学),逸見千代子 (岡山大学),小林祥一 (岡山理科大学) 



岡山県高梁市 布賀鉱山;模式地 (Fuka mine, Takahashi, Okayama Prefecture).FOV ~100 mm.

 切断面.写真左側の灰白色の部分が武田石.



文献

  1. Vegas, A., Cano, F.H. & García-Blanco, S. (1975) The crystal structure of calcium orthoborate: a redetermination. Acta Crystallographica, B31, 1416-1419 (IMA第二文献).


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.