【日本産新鉱物】 糸魚川石 Itoigawaite

糸魚川石 Itoigawaite IMA1998-034 Ito 

SrAl2Si2O7(OH)2·H2O;直方晶系 (ローソン石グループ) 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

鉱物名:産地 (糸魚川市) にちなむ. 

模式地:新潟県糸魚川市 

模式標本:国立科学博物館 (NSM-M27872);フォッサマグナミュージアム (FMM00662) 

原記載:宮島 宏 (フォッサマグナミュージアム),松原 聰 (国立科学博物館),宮脇律郎 (国立科学博物館),伊藤加奈子 (フォッサマグナミュージアム友の会) 

  • Miyajima, H., Matsubara, S., Miyawaki, R. & Ito, K. (1999) Itoigawaite, a new mineral, the Sr analogue of lawsonite, in jadeitite from the Itoigawa-Ohmi district, central Japan. Mineralogical Magazine, 63, 909-916. https://doi.org/10.1180/minmag.1999.063.6.10 (IMA第一文献) 


新潟県糸魚川市青海 (Omi, Itoigawa, Niigata Prefecture).FOV ~5.5 mm.



文献

  1. 宮島 宏,松原 聰,宮脇律郎,伊藤加奈子 (1998) 糸魚川産ヒスイ中のSr analogue of lawsonite.日本鉱物学会年会講演要旨集,18.
  2. 宮島 宏 (2007) 翡翠の中から発見された新鉱物・糸魚川石.岩石鉱物科学,36,184-186.https://doi.org/10.2465/gkk.36.184


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.