【日本産新鉱物】 伊勢鉱 Iseite

伊勢鉱 Iseite IMA2012-020 Is 

Mn2Mo3O8;六方晶系 (神岡鉱グループ) 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

鉱物名:産地 (伊勢市および旧伊勢国) にちなむ.

模式地:三重県伊勢市矢持町菖蒲 

模式標本:国立科学博物館 (NSM M-43652) 

原記載:浜根大輔 (東京大学),冨田宣光 (愛媛大学),皆川鉄雄 (愛媛大学),稲葉幸郎 (稲葉真珠) 

  • Nishio-Hamane, D., Tomita, N., Minakawa, T. & Inaba, S. (2013) Iseite, Mn2Mo3O8, a new mineral from Ise, Mie Prefecture, Japan. Journal of Mineralogical and Petrological Sciences, 108, 37-41. https://doi.org/10.2465/jmps.120621c (IMA第一文献) 

三重県伊勢市矢持町菖蒲;模式地 (Yamochi-cho Shobu, Ise, Mie Prefecture).FOV ~3.5 mm.

 写真中央の黒色部分.周囲の淡桃色部分は菱マンガン鉱.

 模式標本由来の欠片を原記載者からいただいた.


文献

  1. 浜根大輔,冨田宣光,皆川鉄雄,稲葉幸郎 (2012) 新鉱物 伊勢鉱/Iseite: Mn2Mo3O8.日本鉱物科学会年会講演要旨集,R1-P08.https://doi.org/10.14824/jakoka.2012.0_52


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.