【日本産新鉱物】 豊石 Bunnoite

豊石 Bunnoite IMA2014-054 Bno 

Mn2+6AlSi6O18(OH)3;三斜晶系 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

鉱物名:産業技術総合研究所地質標本館館長であった鉱物学者・豊 遙秋 (ぶんの みちあき) 博士 (b. 1942) にちなむ. 

模式地:高知県吾川郡いの町 加茂山 

模式標本:国立科学博物館 (NSMM44106) 

原記載:浜根大輔 (東京大学),門馬綱一 (国立科学博物館),宮脇律郎 (国立科学博物館),皆川鉄雄 (愛媛大学) 

  • Nishio-Hamane, D., Momma, K., Miyawaki, R. & Minakawa, T. (2016) Bunnoite, a new hydrous manganese aluminosilicate from Kamo Mountain, Kochi prefecture, Japan. Mineralogy and Petrology, 110, 917-926. https://doi.org/10.1007/s00710-016-0454-2 (IMA第一文献) 

高知県吾川郡いの町 加茂山;模式地 (Kamoyama, Ino, Kochi Prefecture; Type locality).FOV ~10 mm.


文献

  1. 浜根大輔,門馬綱一,宮脇律郎,皆川鉄雄 (2015) 新鉱物 豊石/Bunnoite.日本鉱物科学会年会講演要旨集,R1-P19.https://doi.org/10.14824/jakoka.2015.0_61


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.