【日本産新鉱物】 金水銀鉱 Aurihydrargyrumite

金水銀鉱 Aurihydrargyrumite IMA2017-003 Ahg 

Au6Hg5;六方晶系 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

鉱物名:化学組成にちなむ. 

模式地:愛媛県喜多郡内子町五百木 

模式標本:国立科学博物館 (NSM-M45047) 

原記載:浜根大輔 (東京大学),田中崇裕 (立川市在住),皆川鉄雄 (愛媛大学) 

  • Nishio-Hamane, D., Tanaka, T. & Minakawa, T. (2018): Aurihydrargyrumite, a Natural Au6Hg5 Phase from Japan. Minerals, 8, 415. https://doi.org/10.3390/min8090415 (IMA第一文献) 



茨城県 (Ibaragi Prefecture).FOV ~2.1 mm.

 砂金の表面にみられる銀灰色の部分が金水銀鉱.



文献

  1. 浜根大輔,皆川鉄雄 (2017) 新鉱物 金水銀鉱 (Aurihydrargyrumite).日本鉱物科学会年会講演要旨集,R1-17.https://doi.org/10.14824/jakoka.2017.0_48


Rare Mineral Research

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.