【日本産新鉱物】 フェリ葡萄石 Ferriprehnite

フェリ葡萄石 Ferriprehnite IMA2020-057 Fprh 

Ca2Fe3+(AlSi3)O10(OH)2;直方晶系 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

鉱物名:葡萄石のFe3+置換体であることよる. 

模式地:島根県八束郡美保関町 古浦ヶ鼻 

模式標本:国立科学博物館 (ホロタイプ:NSM-M47662);山口大学理学部地球科学標本室 (コタイプ:97216F) 

記載者:永嶌真理子 (山口大学),浜根大輔 (東京大学),伊藤修一 (山口大学),田中崇裕 (日鉄鉱業)  

  • Nagashima, M., Nishio-Hamane, D., Ito, S. and Tanaka, T. (2021) Ferriprehnite, Ca2Fe3+(AlSi3)O10(OH)2, an Fe3+ analogue of prehnite, from Kouragahana, Shimane Peninsula, Japan. Journal of Mineralogical and Petrological Sciences116, 129-139. https://doi.org/10.2465/jmps.210127 (IMA第一文献) 

島根県松江市美保関町北浦 古浦ヶ鼻;模式地 (Kouragahana, Mihonoseki-cho Kitaura, Matsue, Shimane Prefecture; Type locality).FOV ~2.5 mm.


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.