緑鉛鉱 Pyromorphite
Pb5(PO4)3Cl;六方晶系 (燐灰石スーパーグループ > 燐灰石グループ)
鉱物名:ギリシア語の “火” と “形” に由来する.
模式地:
模式標本:
原記載:
- Hausmann, J.F.L. (1813) Handbuch der Mineralogie, Vol. 3, Göttingen, 1090 (IMA第一文献).
緑鉛鉱という和名だが,緑色ではないことも普通で,黄・橙・茶・紫・白・無色などのカラーバリエーションがある.ヒ素置換体のミメット鉱 (黄鉛鉱) とは連続固溶体をなすが,一般的にこれらの組成と色には相関がないことが多い.
Masaoka et al. (2006) は緑鉛鉱-ミメット鉱系の単結晶の合成実験をフラックス法で行い,どちらの成分でも窒素雰囲気で結晶成長させた場合は無色で,酸化的な雰囲気では黄色に着色することを示している.
石川県小松市 尾小屋鉱山 (Ogoya mine, Komatsu, Ishikawa Prefecture).FOV ~7.0 mm.
尾小屋鉱山では紫褐色と黄緑色の2つの色調の緑鉛鉱が産出し,ときに一つの結晶内でグラデーションをなす.本産地のものが検討されたわけではないが,生成時の酸素フガシティの違いを反映しているのかもしれない.
兵庫県川辺郡猪名川町 多田鉱山 (Tada mine, Inagawa, Hyogo Prefecture).FOV ~25 mm.
岡山県津山市 稼谷 (Sukomodani, Tsuyama, Okayama Prefecture).FOV ~2.0 mm.
文献
- Masaoka, M., Kyono, A., Hatta, T. & Kimata, M. (2006) Single crystal growth of Pb5(PxAs1−xO4)3Cl solid solution with apatite type structure. Journal of Crystal Growth, 292, 129-135. https://doi.org/10.1016/j.jcrysgro.2006.03.026
- Mills, S.J., Ferraris, G., Kampf, A.R. & Favreau, G. (2012) Twinning in pyromorphite: The first documented occurrence of twinning by merohedry in the apatite supergroup. American Mineralogist, 97, 415-418. https://doi.org/10.2138/am.2012.3984 (IMA第二文献)
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