セリウムトルネボム石 Törnebohmite-(Ce)

セリウムトルネボム石 Törnebohmite-(Ce) Tbh-Ce 

Ce2Al(SiO4)2(OH);単斜晶系 

IMAステータス:"Renamed" (IMAが設立された1958年以降に鉱物名が変更された有効な種) 

鉱物名:スウェーデンの岩石学者,Alfred Elis Törnebohm (1838-1911) およびレビンソン則による. 

模式地:スウェーデン,ヴェストマンランド県,シンスカッテベリ,Riddarhyttan,バストネス鉱山 

模式標本: 

原記載:P. イェイエル 

  • Geijer, P. (1920) The cerium minerals of Bastnäs at Riddarhyttan. Sveriges Geologiska Undersökning Arsbok, 14(304), 1-24. 

岡山県新見市 大佐山 (Mt. Osa, Niimi, Okayama Prefecture).FOV ~2.8 mm.

 切断研磨面.こちらは緑褐色のチタン石を取り巻くクリーム色のセリウムトルネボム石.


文献

  • 浜根大輔,田邊満雄 (2021) 大佐山ヒスイ輝石岩から見いだされた松原石、蓮華石、セリウムトルネボム石、および稀少・未詳鉱物について.日本鉱物科学会年会講演要旨,R1P-09.


Rare Mineral Research

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.