リューコスフェン石 Leucosphenite

リューコスフェン石 Leucosphenite Lsp 

Na4BaTi2B2Si10O30;単斜晶系 

IMAステータス:"Grandfathered" (IMAが設立された1958年より前に発見された有効な種) 

別名:白榍石 (はくせつせき) 

鉱物名:ギリシャ語で白を意味するleucos (λευκός) とくさびを意味するsphenos (σφηνώ) にちなむ. 

模式地:デンマーク,グリーンランド,クヤレック,イガリク,Narsaarsuk 

模式標本:デンマーク・コペンハーゲン大学;英国・ロンドン自然史博物館;米国・ハーバード大学;米国・国立自然史博物館 

原記載: 

  • Flink, G. (1901) On the minerals from Narsarsuk on the Firth of Tunugdliarfik in Southern Greenland. 28. Leucosphenite. Meddelelser om Grønland, 24, 137-146 (IMA第一文献). 

新潟県糸魚川市橋立 (Hashidate, Itoigawa, Niigata Prefecture).FOV ~2.8 mm.

 曹長岩の空隙に淡藍~無色透明の柱状結晶をなす.


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.