【日本産新鉱物】 イットリウム河邊石　Kobeite-(Y)

イットリウム河邊石 (イットリウム河辺石)　Kobeite-(Y)　Kob-Y　

(Y,U)(Ti,Nb)2(O,OH)6 (?)；等軸晶系　

IMAステータス："Renamed" (IMAが設立された1958年以降に鉱物名が変更された有効な種)　

鉱物名：模式地 (旧河邊村) にちなむ．　

模式地：京都府京丹後市 白石山　

模式標本：　

原記載：田久保實太郎 (京都大学)，鵜飼保郎 (京都大学)，港 種雄 (京都大学)　

• 田久保實太郎，鵜飼保郎，港　種雄 (1950) 含稀元素鑛物の研究 (其の11)：京都府中郡河邊村白石産河邊石．56，509-513．

京都府京丹後市 白石山；模式地 (Shiraisi-yama, Kyotango, Kyoto Prefecture; Type locality)．FOV ~8.0 mm．

　風化した長石中に黒色柱状をなしている．イットリウム河邊石の表面は，淡黄緑色の変質物 (おそらくチタンの酸化物) に被われている．

広島市安芸区畑賀 (Hataga, Aki-ku, Hiroshima)．FOV ~20 mm．

文献

1. Masutomi, K., Nagashima, K. & Kato, A. (1961) Kobeite from the Ushio mine, Kyoto Prefecture, Japan and re-examination of kobeite. Mineralogical Journal, 3(3), 139-147. https://doi.org/10.2465/minerj1953.3.139 (IMA第二文献)
   
2. 益富寿之助 (1971) 広島県瀬野川町に発見の河辺石および随伴する希元素鉱物 (1)．地学研究，22(1-2)，43-48．
3. 益富寿之助 (1971) 広島県瀬野川町に発見の河辺石および随伴する希元素鉱物 (2)．地学研究，22(3-4)，105-113．
4. 益富寿之助 (1971) 広島県瀬野川町に発見の河辺石および随伴する希元素鉱物 (3)．地学研究，22(5-6)，163-170．