【日本産新鉱物】 Kannanite 神南石

Kannanite 神南石 IMA2015-100 Kna 

Ca4Al4(MgAl)(VO4)(SiO4)2(Si3O10)(OH)6;直方晶系 

IMAステータス:"Approved" (IMAが設立された1958年以降に承認された有効な種) 

鉱物名:産地 (神南山) にちなむ. 

模式地:愛媛県大洲市 神南山 

模式標本:国立科学博物館 (NSM M-44527) 

原記載:浜根大輔 (東京大学),永嶌真理子 (山口大学),
小川展弘 (東京大学),皆川鉄雄 (愛媛大学) 

  • Nishio-Hamane, D., Nagashima. M., Ogawa, N. & Minakawa, T. (2018) Kannanite, a new mineral from Kannan Mountain, Japan. Journal of Mineralogical and Petrological Sciences, 113, 245-250. https://doi.org/10.2465/jmps.180103 (IMA第一文献) 

愛媛県大洲市 神南山 (Mt. Kannan, Ozu, Ehime Prefecture; Type locality).FOV ~4.0 mm.

 切断研磨面.ブラウン鉱中の淡黄色の脈が神南石.写真下部の灰白色の脈は石英で,その中に見られる淡褐色の葉片状結晶はバナジウムアルデンヌ石.


文献

  1. 浜根大輔,皆川鉄雄 (2016) 新鉱物 神南石/Kannanite.日本鉱物科学会 2016年年会講演要旨,R1-06.https://doi.org/10.14824/jakoka.2016.0_42


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.