藍銅鉱 Azurite

藍銅鉱 Azurite Azu 

Cu3(CO3)2(OH)2;単斜晶系 

IMAステータス:"Grandfathered" (IMAが設立された1958年より前に発見された有効な種) 

鉱物名:古代ペルシャ語の青を意味する “lazhward” にちなむ. 

模式地:フランス,オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏,ローヌ県,ヴィルフランシュ=シュル=ソーヌ,シェシー,シェシー銅山 

模式標本:フランス・国立自然史博物館 (103) 

原記載:F.S. ビューダン  

  • Beudant, F.S. (1832) Traité élémentaire de minéralogie (2nd ed.). Chez Verdière, Paris, France. 373 (IMA第一文献).

兵庫県宝塚市 小幡鉱山 (Kohata mine, Takarazuka, Hyogo Prefecture).FOV ~6.1 mm.

 石英,褐鉄鉱に伴われる.青鉛鉱に似るが,やや紫色味を帯びる.この地域での産出は,青鉛鉱よりも希.


文献

  1. Belokoneva, E.L., Gubina, Yu.K. & Forsyth, J.B. (2001) The charge density distribution and antiferromagnetic properties of azurite Cu3[CO3]2(OH)2. Physics and Chemistry of Minerals, 28, 498–507. https://doi.org/10.1007/s002690100176 (IMA第二文献)


Rare minerals Research, Kyoto

大西政之 (おおにしまさゆき) 大阪府生まれ,京都市在住,金属メーカー勤務. 鉱物を集めたり,調べたりしています. 興味のある分野は鉱物科学 (とくに記載鉱物学) で,希産鉱物の物理的化学的性質・生成条件などの解明を目指しています. 古典的な鉱物標本にも関心があります.